一言で『副業』といっても、ちょっとしたアルバイトから本業を2つもつに近いパラレルワーク・複業的なタイプや地域ボランティア的な活動などなど、そのスタイルは色々とあります。
ここではまず、“ネットを活用しての副業” =『ネット副業』について、その基本的なスタンスを『どのように取るのが、長い目でみたときによいか?』を考えてみたいと思います。
ネット副業のスタイルはどう大別できる?
ネット副業のスタイルは、以下の2つに大きく分けられると思います。
1つは、 “お金(お小遣い)を稼ぐための方法”
1つは、 “自己ブランド化のための方法”
“自己ブランド化” とは、“自分自身をブランディングするための実地研修の場” (=自分自身の市場価値・信頼価値をあげるために実践を通して継続的にスキルアップに取り組める場を設けること) として、ネット副業を利用していく方法のことです。
また、“自分の価値” というものは意外にも、自分自身では気がつけていないこともかなり多いものです。自分で思っている仕事上の自分の価値と、周囲の人が感じているその人の価値(=市場価値・信頼価値) にギャップがあるという事例は、複数の会社で人事業務を担当してきた経験(当ネッドガイド著者・フクブログ一家の夫の経験)からしますと特に珍しいことではありません。
ネット副業には、色々なタイプの職種にわりと手軽にチャレンジしてみることができるという大きなメリットがあります。そのメリットを活かして、自分自身の市場適性を探ってみる・試してみるということもまた、“自己ブランド化” の行動の1つだと思います。
お小遣い稼ぎを目的とした副業か、それとも、自分の適性を知る・活かす・発展させることを目的とした副業か、そのどちらを選ぶかで、自身が取り組みネット副業スタイルの全体的な方向性も、自然と決まってくるのではないでしょうか?
ネット副業における自己ブランド化とは?
自己ブランド化といっても、何も特別なことをする必要がある訳ではありません。
故スティーブ・ジョブズ氏の書籍を読んでプレゼンテーション能力を学び、自分自身を魅力的にPR・アピールできるようにするといったようなことではありません。(そんな能力を身につけることができれば、よりよいでしょうけどね )
多くの人にとっての自己ブランド化とは、『行った仕事の質・中身・成果』というものです。
たとえば、ネット副業で “ライティング” の仕事を行った場合、自分の書いた原稿の質がクライアントに評価されれば次の仕事を依頼されるでしょうし、その実績を積み重ねクライアントに『この仕事はこれからも “あなた” にお願いしたい!』と思ってもらえるようになれば、 “あなた” に対する依頼業務の単価もアップされてくるはずです。
『お願いしたい!』の『!』数が増えれば増えるほど
そのように考えると、『お小遣い稼ぎ』のほうを選んだからといって、“自己ブランド化のための努力=実績の積み重ねのための努力” を行わないのであれば結局は、以下のような状態になってしまうでしょう。
単価は上がらないし次の仕事の獲得もままならない・・・
少々のこづかいもなかなか稼げない・・・
その意味で、多かれ少なかれ、ネット副業を行うにあたっての『 自己ブランド化 』は、必須要素 と言えるかと思います。
自己ブランド化の実状 (『副業』を1つの例として)
(気づかれている方も多くいらっしゃると思いますが)大手ポータルサイトなどで “副業” についての記事を書かれている方々の経歴を見てみますと、実に多くの方々に某大手人材紹介・求人広告会社での勤務実績があることに気がつきます。
『某R社出身』が、1つの大きなブランドとなっている、ということのようです。
ここでは、インターネット上での “副業” というテーマに関する大手サイトへの記事投稿の実状について触れましたが、何もネット上や “副業” というテーマに限らず、『大手企業出身・有名会社所属』という 『肩書き』 がとても強力なことは、あらゆる職業・場所・メディア・テーマにおいて当てはまる事実であることは、誰もが納得する点でしょう。
リアルな転職活動において『大手企業出身・有名会社所属』の肩書きが大きなアピールポイントとなるように、また、リアルな就職活動・就活において『有名大学所属・出身』との肩書きが強力なツールとなるのと同様の現象が、『 副業(ネット副業)における自己ブランド化 』という課題にも、そのまま当てはまるということです。
でも、そのような大手ブランド企業での勤務実績がない多くの人はどうすればよいのでしょうか・・・
自己ブランド化の “鍵” となるものは?
さて、大手企業・ブランド化している会社での勤務実績がない人でも、“自己ブランド化” は可能なのでしょうか?
フクブログ一家の経験からしますと、それは十分 “可能” です。
わが家・フクブログ一家の例でいえば、『副業』を通じて20年近くお付き合いをしているクライアントさんがいます。その間、お付き合いいただいている仕事そのものは、本業であったり副業になったりと変化をしてきましたが、関係性はずっと継続したままです。
つまり、その時々のフクブログ家の業態の状況に左右をされることがない関係性が築けている、ということ。その鍵となっている関係性はヤハリ、『信頼関係』です。
『 信頼関係(=信頼価値)』が築かれていったプロセスを振り返ってみますと、依頼された仕事をきちんと行っていたことはもちろん、報酬が発生しない “ちょっとした相談ごと” などにも丁寧に応じていた点が、結びつきを強めていったように思います。
「ちょっとわからないことがあったら、まずはフクブログ一家さんに聞いてみよう!!」と思ってもらえるようになったということが、です。
そのようなプロセスは、当初はある程度の時間がかかるものの、地道な努力が実を結ぶ確率そのものはとても高い、と実感しています。
鍵となる関係性を築くプロセスの留意点
『 信頼関係(=信頼価値)』を築きあげていくためには、時に相手の役に立ち喜んでもらおうという奉仕的な気持ち(=ボランタリィーな精神)も大切だと思います。
“ことわざ” でいえば『 情けは人のためならず 』です。
一方、相手の好意に甘えてただ乗りするだけの “フリーライダー” 的な人もそれなりにいますし、フリーライダーとまではいかなくても、お金を払っているのだからサービスしてもらうのは当たり前と考えているタイプの人も相当数いるのも事実・・・
では、どのようにすれば、そうした相手を避けることができるか?
どのようにすれば想いが伝わる相手と出逢う確率をあげることができるのか? ですが、その点に明確な答えはないように感じます。
というのも、その点には “相性の問題” がつきまとうからです。
自分自身も含め、人の考えは多種多様。
よかれと思ってしたことが、相手にとっては余計なお世話・・となってしまうことも残念ながらあります。
そうした感じ方の違い・価値観の相違の背景には、えてして“相性の問題”があるものです。
だからこそ、その点には注意を払っていく必要があります。
ネット副業を関係構築の経験値UPのステップに
副業(ネット副業)は、『信頼関係』を構築していくプロセスを学ぶに適しています。
なぜなら、“相性の問題”を学んでいくのには、“回避をする経験”を学ぶ必要もあるからです。
“回避をする経験”とは、自分と相性のよくなさそうな相手との付き合いは予め回避していく・避けていく、という選択を自分なりに適切にくだせるようになるかの経験です。
この “回避をする経験” を、『本業』で行うことはなかなかできないものです。
『本業』の場合は、個人の問題ではなく『対組織間の問題』となるわけですので、たとえ取り引き相手の担当者との相性が自分個人としてはよくなかったとしても、当然ながらそれを理由にお付き合いをやめておく、という選択肢はありえません。
また、
たとえ個人で起業した会社や自営業を営んでいる場合でも、その相手との取り引きに収益の多くを依存している状態であれば、お付き合いを辞めるという選択はなかなかできないのが普通です。
一方、『副業』の段階であれば、個人の選択でお付き合いを辞退するという判断をくだすことができますし、収支的なリスクと気持ち・精神的なリンクのバランスについても冷静に考えることが可能となるのではないでしょうか?
『副業』であれば甘えてよい、という意味では決してありません。
始めからそのようなスタンスであれば、直ぐに取り引き関係がなくなり、経験値をあげるどころの問題ではなくなりますので・・・
他方、
『本業』に対する『副業』のこの点のメリットは、取り引き先の相手にとっても同様であることが多いと考えられます。
『本業』同士のお付き合いであれば、断りにくい状況になるのは相手も同様であるのに対し、こちらが『副業』であることを了解している状態であれば、相手としても断りやすい関係性であるわけです。
副業、特にネット副業に対しては、取引相手とは互いに、上述のような関係性の相互認識があるかと思います。
そのような観点より、ネット副業には、関係性構築の経験を積めるというメリットを見い出すことができます。
もちろん、『社会人としての節度をわきまえた範囲内』が大前提です。
まとめ
当記事の冒頭でも触れましたが、『副業』『ネット副業』については、『ちょっとしたお小遣いを稼ぐもの』という見方があります。
あるというよりむしろ、まだまだその見方のほうが “主流” かとも思います。
ですが、《2018年1月以降》別の副業感が広がりをみせているのも事実です。
そのもう1つの [副業感] が広がっている背景については、以下 の関連記事を参照ください
【本ページはプロモーションが含まれています】副業元年・2018年。よのなか・世間の “副業のイメージ” は大きく変わったと思いませんか?“旧い副業感” と “新しい副業感” の2つの違いについて。よのなかの注目度があがるにつれ、[…]
当ネットガイドは、その広がりをみせている副業感を “新しい副業感” や “第3の副業感” として紹介してますが、それらの副業感に基づき長期的な視点から考えた場合の結論は以下になります。
『 ネット副業のオススメは “自己ブランド化” 』
未来を予想することはできませんが、世の中の『働き方』に対して、今後とても大きな社会変化が起こる時代が来ることは、誰もが感じている確かな現実だと思います。
だからこそ、今後訪れるであろう大きな変化に対し、少しずつだとしてもできることを “イマ” 始めていかないといけないのではないでしょうか?
その際に、頼ることができるのは国や組織、あるいは自分自身や家族などの自分にとって大切な人(たち)のどちらでしょうか?
フクブログ一家は、国や組織にも期待はしていますが、最終的には自分達にとって大切な人(たち)のことを想った選択を重視することが、大事だと考えています。
すると結論は自然と、目の前のお小遣いのことよりも、もっと先の時代に対する準備に目が向いていきました。
職種や機会が多様にある点や、初期投資が少なくて済む点などなど、様々な点で始めてみることが比較的容易でかつリスクが少ない点から、『ネット副業の活用で “自己ブランド化” に挑戦してみること』をオススメします。
【補足】
最近、スマホで広告をクリックすることなどで、ちょっとしたお小遣いを稼ぐというタイプの『お小遣いサイト』も人気なようですが、そちらの方面については当ネットガイドではあまり触れる予定はありません(今のところ?)。